【観音像の前で焼香する参列者】
「つつがなく つとめはたせし われらの眼球(め) 光りなき人に生きつづくなり」―。
これは上田市の大星斎場、献眼者慰霊観音像横に彫られている。
この像の前で14日、上田、東御、上田城南ライオンズクラブが合同で「献眼物故者慰霊法要」を開いた。
法要は毎年、行われ今回で44回目となった。
ライオンズクラブ会員のほか、上田市健康こども未来部健康推進課の小須田洋士課長と東御市健康福祉部の小林秀行部長が参列した。
導師は、上田市の龍光院、山﨑浩成住職が務めた。
上田城南ライオンズクラブの宮本三枝子会長は「角膜移植により再び明るさを取り戻し、立派に社会復帰できた数多くの人々の感謝の心をお伝えします」と追悼のことばを述べた。
観音像は、昭和53年4月に建立。
以後、像の前で毎年、慰霊法要を続けてきた。
献眼者は、現在340人となった。
同クラブでは「献眼登録は大勢の人がしているが、献眼を実際にする人が少ない。家族で良く話し合っていただき、是非献眼してほしい」と呼びかけている。