【ASPINA・

医療機器用5kPaブロワ】

 

 

 

 

 上田市上丸子のシナノケンシ㈱=金子元昭社長、コーポレートブランド「ASPINA・アスピナ」=は、ASPINAの医療機器向けブロアで”新たに標準化したブロア”の販売を12月から開始する。

 ブロアは、これまで特定顧客に応じた生産だったが、今回の新製品で新たな販路拡大を目指す。


 同社では主力のモータ技術により、以前から医療機器分野に関わっているが、2011年からMEビジネスユニットが医療機器分野に絞った事業を開拓。

ブロア、コンプレッサー、複合製品のモジュールなどで、呼吸器系治療器の小型・軽量・静音化を行ってきた。


 12月から販売する標準ブロワは5kPaの力があり、直径62㎜、高さ50・3㎜、約150グラム。

モータとブロワの一体設計で、5kPaのブロワとしては”他の製品より一回り小さい”、手のひらサイズ。

 

 音も従来より10デシベル程度抑えた。

呼吸系治療器で用いる場合、呼吸に合わせた応答性の良い制御ができ、快適な使い心地を実現するとしている。
 

 医療機器の品質管理システムの「国際標準規格・ISO13485」を認証取得予定。

 用途として、睡眠時無呼吸症候群の治療に用いるCPAPや、高流量の酸素を流すハイフローセラピー、カフアシスト、鼻水吸引機器など。

 5kPaのブロワに加えて、来年2023年には、10kPaのブロワも販売する。
 

 MEビジネスユニットの永井裕ビジネスユニット長は「患者のQOL(生活の質)向上と医療従事者の負担軽減に貢献したい」とし、標準化により、これまでの米国市場に加えて欧州やアジア、国内市場の開拓を目指している。


 10月26日から東京ビッグサイトで開催の「HOSPEX Japan 2022」に出展する。


 問い合わせ(電話)0268・41・1833(MEビジネスユニット)