【名誉市民称号贈呈式時の金子氏】
上田市は1日、上田市名誉市民で文化勲章受章者、金子宏(かねこ・ひろし)氏=東京大学名誉教授=が、8月23日に死去したことを明らかにした。91歳だった。
金子氏は1930年上田市殿城(旧殿城村)に生まれ、上田高校(旧上田松尾高)、東京大学法学部卒。
租税法学の基礎を築いたとされ、行政法の一部だった租税を研究、著書「租税法」は税務関係者のバイブルとされている。
政府税制調査会に長年参加、竹下登内閣時に税制の抜本的な見直し答申で委員を務め、この税制改革から消費税が創設された。
中央固定資産評価審議会会長などを歴任。
1999年紫綬褒章。
2012年に文化功労者、2018年に上田市出身者で初の文化勲章を受章。
2019年に3人目となる上田市名誉市民の称号が贈呈された。
8月31日に葬儀が執り行われた。
上田市によるお別れの会は検討中。