上田地域広域連合は、運営する大星斎場、依田窪斎場について、市民からの意見募集を行っている。

 大星斎場の稼働率が高いことから、利用区域と使用料の見直しを検討していることから。

 募集期間は9月26日まで。

 

 両斎場は、それぞれの広域行政事務組合の所管から平成10年に上田地域広域連合へ移管されて現在に至る。

利用区域はそのまま引き継がれ、大星斎場は旧上田市と旧真田町、東御市、青木村で、依田窪斎場は旧丸子町、旧武石村、長和町となっている。
 

 火葬件数(人)は、大星斎場で令和3年度に2196件、5年間の平均で年間2202件。

 依田窪斎場は、令和3年度に580件、5年間の平均で565件。

 

 稼働率は大星斎場が約70%、依田窪斎場が約40%で大きな開きがある。

 火葬単価は、令和3年度で大星斎場が3万8355円、依田窪斎場が6万5477円。

 受益者負担率は令和3年度で大星斎場が36・5%、依田窪斎場が27・5%。
 

 昨年11月に斎場を利用している葬祭業者8社に対して、利用区域を廃止した場合についてのアンケートを行うと、東御市などから依田窪斎場に年間約80件が見込める結果が得られたという。
 このため、斎場利用区域の見直し案では「利用区域を廃止する」としている。

 

 斎場使用料の見直し案は、利用区域を廃止した場合に依田窪斎場の利用が多くなる想定から、大星斎場は現行のまま。

 12歳以上1万4000円、12歳未満1万1000円、死胎3000円、胞衣その他2000円。

 

 依田窪斎場は12歳以上が1万8000円と、胞衣その他3000円は、現行のまま。

12歳未満1万7000円を3000円引き下げた1万4000円。

死胎1万5000円を1万1000円引き下げた4000円としている。

 引き下げは大星斎場と比較して割高なことや、長野県内他圏域を参考にしたもの。
 

 利用料金の差は、大星斎場は火葬炉ホールと収骨室が同じ空間で、依田窪斎場はそれぞれ独立している。

大星斎場はプライバシーなどに配慮した施設配置になっていないことや、バリアフリー化が進んでいないため、施設面で差があるとしている。
 

 見直し案では、ほかに組織外住民の使用料、組織内住民のペットの使用料などについても提示している。
 

 見直し案の詳細は、上田地域広域連合のホームページや、各市町村の担当課などで閲覧できる。

 

 

 

 意見を提出できるのは、関係市町村内に居住、通勤や通学する人や、事業活動などを行う人など。

 提出先は丸子クリーンセンター。

 郵送、電子メール、FAでもできる。

 問い合わせ(電話)0268・43・2131