【優勝トロフィーと

参加できなかったメンバーの

ユニフォームを掲げる

サームFCジュニアのメンバー】

 

【サーム(ピンク)と中野エスペランサ(赤)による優勝決定戦】

 

 

 

 

 

 「全国少年・少女サッカー大会U―12『裏』選手権」2022長野予選ラウンドが8月27、28日、木島平ジュニアサッカー場で開かれた。

 優勝したのはサームFCジュニア(小諸JFC・軽井沢JFC)。

来年1月7日から9日に兵庫県丹波市の「アスコザパークTANBA」で開催する全国決勝大会に進出した。

 

 主催は同選手権実行委員会。

U―12カテゴリー(12歳以下)を対象に、「コロナ禍」で失われた活動の場や小学生年代最後の集大成の場、選手の経験の場を増やすことを目的に、全国各地で予選ラウンドを開催している。
 

 長野予選ラウンドは、コロナの影響で参加数など規模を縮小。

サームFCジュニア、青木スピリッツ、b―msFC、FC中野エスペランサ、松本松島FCの5チームによる決定戦が行われた。
 

 初日は順位決定リーグやシュートターゲットイベント、交流戦などを楽しんだ。
 

 2日目は午前中に試合形式10分ハーフ(前半10分、後半10分)の総当たりで予選リーグを行った。

雨と霧で視界が悪い中、各チーム白熱した試合を繰り広げた。

 1点を争うゲームで上位3チームの勝ち点が並び、接戦を制しサームを1―0で下した中野エスペランサが予選1位通過した。


 午後になると晴れ渡り、優勝決定戦では、予選1位の中野エスペランサと予選2位のサームが再び激突。
 

 サームは円陣を組み「全国に行けば、もっとみんなと長く活動ができる。来られなかった選手のためにも行くぞ」と櫻井栄希コーチ(28)が話すと、選手たちは「絶対勝つぞ」と声を張り上げた。


 試合は20分ハーフで行った。

前半、サームは先制点で勢いに乗り、さらに追加点を挙げ2―0で折り返すと、ハーフタイムで小林大介コーチ(41)は「ここが大事。後半に1点でも獲られると、追いつけそうと相手は勢いづく。必ず3点目を挙げ、相手の心を折れ。まだ0点だと思い1点を獲ることに集中しろ」と檄を飛ばした。

 後半も激しい強度でプレスをかけ、相手ボールを奪い、身を投げ出してシュートブロックするなど気迫のプレーを見せた。

 攻撃を爆発させたサームが7―0で圧倒した。
 

 キャプテンで軽井沢東部小学校6年の石黒碧さん(12)は「優勝できて本当にうれしい。いないメンバーの分もみんなで頑張った。疲れていても球際を厳しくして、最後まで力を出し切れて良かった」。

 

 小林コーチは「コロナの影響でメンバーも欠け、激しい試合でケガ人もでる中、複数の選手が慣れないポジションにもチャレンジして、全員で勝ち取った優勝。個人の課題やチームの課題に取り組み、1戦1戦成長することができた」と話していた。