【杉村選手の前でボッチャを

体験する参加者】

 

 

【スポーツ用車いす試乗体験】

 

 

 

 

 「障がい者スポーツの面白さを知ってもらおう」と、東御市で地域住民を対象にした「みんなのスポーツ」体験会がこのほど、同市中央公民館であった。

 

 昨年の東京2020パラリンピック・ボッチャ個人の金メダリスト杉村英孝選手らを迎え、実技の披露やトークセッションなどを行った。
 

 主催は、一般社団法人スポーツ・コンプライアンス教育振興機構(東京)。

 東御市の「みんなの健康×スポーツ」実行委員会が共催。

 公益財団法人身体教育医学研究所が主管。
 

 第一部では「車いすスポーツを知る」をテーマに競技の特徴や車いすの構造、アスリートの健康管理などを専門家らが講義。

 電動車いすサッカー日本代表の永岡真理選手もオンラインで社会の障壁について語った。
 

 第2部では、ボッチャの魅力や面白さを杉村選手とスポーツ・コンプライアンス教育振興機構の武藤芳照代表理事がトークセッション。

 実技では、ボッチャの体験やスポーツ用車いすの試乗体験も行った。
 

 体験した東御市の関光代さん(73)は「杉村選手の見事なコントロールに感動した。公民館でボッチャをやっているが、なかなか思ったところに投げられない。家でもできる練習方法など聞いてみたい」。

 

 杉村選手は「コロナ禍にSNSで流行った方法で、新聞紙を丸めてガムテープで巻いたらボールになる。廊下などちょっとしたスペースがあれば、工夫やアイデア次第で家庭でも楽しむことができる」と話していた。


 武藤代表理事は「杉村さんの実演を見て技術の高さを感じてもらえた。ボッチャはユニバーサルにみんなが自由に楽しくできるスポーツ。信州に広めていってほしい」と話していた。