【全国に向けて闘志を燃やす
下村主将(左から2人目)ら】
上田西高校の軟式野球部は「第67回 全国高校軟式野球選手権大会」に出場する。
大会は、24日から兵庫県明石市などで開かれる。
長野県大会Bブロック優勝で進んだ北信越大会では決勝で富山第一高校と対戦。
8回裏に一挙5点を奪って9対8で逆転勝利し、全国への切符を手にした。
全国大会出場は4年ぶり7回目。
このうちベスト4は3回。
同部は専用グラウンドがなく、学校から約1㎞の塩尻河川敷グラウンドを練習拠点としている。
道具は、全部員が交代でリヤカーに積んで運んでいるという。
佐藤純也校長と部長の沼口淳教諭、キャッチャーの下村翔真主将(3年)=丸子北中出身=が9日、上田市役所の土屋陽一市長を表敬訪問。
佐藤校長は「この成績を収められたのは2019年の台風災害でいち早くグラウンドを整備し練習環境を整えてくれた市や地域の皆さま方のおかげです」と感謝。
沼口教諭は「選手である以前に生徒として一生懸命に勉強することや家族、先生方、地域の人に対し練習できることを感謝してプレーするよう伝えてきた」と話した。
現在の部員は選手14人とマネージャー4人。
「ぎりぎりの人数。ここで結果を残して部の存続を期したい」との思いは強い。
下村主将は「個人個人の絶対に全国に行くという気持ちが1つになって勝てた。苦しい場面もあったが一球一球、全員で勝ちをもぎ取る執念でしっかりやってきた。全国大会では北信越代表として胸を張って堂々と恥ずかしくないプレーをしてきたい」と闘志を燃やす。
土屋市長は「全国大会を勝ち抜くことを期待している。支えてくれる学校の先生方や保護者の皆さんに感謝の気持ちを持ちながらプレーしてほしい」とエールを送った。