【上田市地方創生推進協議会】
上田市の地方創生推進事業を検証する「上田市地方創生推進協議会」=中嶋聞多会長=はこのほど、今年度第1回の会合を市役所で開いた。
事業効果を数値として示す指標を巡り、厳しい意見が相次ぎ、指標設定の難しさが浮き彫りとなった。
◆評価基準は
・一般質問全ての項目で目標値を達成すれば非常に効果があったで「A」。
・相当程度の効果があったで「B」。
・目標達成は芳しくないが事業前より改善が「C」。
・実績値が開始前より悪化が「D」の段階。
★今回、検証したのは
▽農業振興や産業振興、「上田ファン」づくりなど、令和3年度から5年度までの地方創生推進交付金を活用した事業(事業効果A)
▽事業承継や中小企業IoT導入など、令和2年度から4年度までの地方創生推進交付金を活用した事業(事業効果B)
▽地域への誇りを醸成する信州上田学推進や新規就農支援、農福連携、ワインによる地域活性化など、令和2年度から4年度までの地方創生推進交付金を活用した事業(事業効果B)
▽産官学金医連携によるIT技術者育成や温泉街空き店舗活用、サテライトオフィス開設促進、まちなかキャンパス運営など、令和元年度から3年度の地方創生推進交付金を活用した事業(事業効果B)
▽農業集落排水事業など、平成29年度から令和3年度の地方創生汚水処理施設整備推進交付金を活用した事業(事業効果B)
▽企業版ふるさと納税による事業(事業効果C)―の大枠で6項目。
事業効果Aとした中で「上田ファン」づくりの目標としている指標に、上田市公式Facebookフォロワー数が目標100人、実績が123人としている項目に対し「解せない」「数値に表しにくいが、これでAは疑問」など厳しい意見が相次いだ。
市側からは、確かに指摘通りとした上で、目標は一側面で、指標だけで評価しているのでない―と説明。
今後は、目標数値だけでなく効果が分かる判断基準を付け加えるとした。
「A」評価を見直す声もあったものの、結果的に評価は市が示した評価通りになった。