【羽田社長(右)とオンライン会話する
ローマ在住の古川さん(左)】
【イタリアとフランスの小型車】
「イタリア車の魅力を語る文化セミナー」がこのほど、上田市海野町のジュエリーサロンヤジマで開かれた。
日伊協会長野(渡辺千洋会長)が主催する「地方からの日伊交流」の第6回。
上田市材木町のフジカーランド ONE!で、小型のイタリア車などを販売する㈱フジカーランド上田の羽田憲史社長(51)が講演した。
講演では、日本を含む世界の自動車メーカー相互の提携関係から始まり、イタリア国内では方向指示器を出さずクラクションを鳴らすドライバーが多いこと。
国産車では少数となったマニュアル車が主流であることなどを話した。
また、イタリア車の良い点は、魅力的で普遍的な外装デザイン、エンジン音も低音で心地良い。
これはイタリア人が機能より乗車していて楽しいという感性から。
内装は厚いシートで座り心地が良く、冬場に備えてシートヒーターが付くことなどをあげた。
悪い点として、電気系統が弱い、塗装が落ちやすいなどがあるとした。
また、交通システムで、ロータリー型で一方向に周回する交差点ラウンドアバウト(環状交差点)の紹介もあった。
渡辺会長からは、アニメのルパン三世が乗るフィアット500や、会長自らが30年近く乗る愛車フィアットパンダの話などがあった。
会場とイタリアローマをつないだオンラインミーティングでは、HISローマ支店の古川幸江さんが登場した。
古川さんは、バスガイドとしてイタリアに赴任し今年で25年。
ローマ市内での運転は怖くてできないとのことで、助手席から見たイタリアの交通事情を話した。
それによると、昨年度イタリア国内での自動車販売台数は約145万台、このうち20%がイタリア車、残りの80%は輸入車。
その内の12%はトヨタ、日産、ホンダなど日本車だという。
コストパフォーマンスの高い日本車は人気とのこと。
また、ローマやミラノなどの大都市では日本のような大きな駐車場はなく、縦列での路上駐車が普通で、路上に2列3列になることも常態化。
いつも駐車スペースを探すのが一苦労。
会場からは、縦列駐車場から出庫するときはとの質問に、前後のバンパーで押して出て行くこと。
国内で一番多い車体色はとの質問には、駐車場の写真を示して、白がほとんどとの回答があった。
セミナー終了後は、羽田社長が用意したフィアットとアルファロメオやルノー、渡辺会長の愛用車フィアットパンダの展示があった。
次回、8月21日午後2時から、海野町ヤジマで「カルチョの国の奥深いスポーツ文化」、(公財)日伊協会イタリア語講師、佐藤徳和さんが話す。
参加料500円。
(電話)0268・22・3111(ジュエリーサロンヤジマ)