【「重い扉」(左)と堀内さん。

右は村山さんの藍染めのタペストリー】

 

 

【藍染めの浴衣などが涼しげに並ぶ】

上田市の染織家、堀内雅博さんと松本市の藍染作家、村山洋子さん

 

 

 上田市小島の染織家、堀内雅博さん(72)と松本市の藍染作家、村山洋子さんは「涼む夏」をテーマに、上田市別所温泉のアースワークスギャラリーで「兄妹展」を開いている。7日まで。


 堀内さんは経(たて)糸と緯(よこ)糸を適宜、浮かせて織る「組織織り」を得意とし、表裏で柄が異なる草木染めの絹のスカーフやジレ(中衣)などを展示。

 「重い扉」と題したタペストリーは、格子状に凹凸を織りだす蜂巣(はちす)織りで制作し「眼前に立ちはだかるものを打ち破りたい」との思いを表現したという。

 

 蚕が繭を作る時に最初に吐き出す、硬く太さが不揃いな「きびそ」を素材とし、存在感を主張している。
 

 堀内さんは、多摩美術大学デザイン科を卒業し、県工業技術総合センターでデザイナーとして勤務。

30代後半ころからは「土日作家」として制作活動に取り組むようになったという。

 「素材を輝かせて、日常の生活の場で身近に使ってもらえる作品を作りたい」と話す。
 

 村山さんは伝統的な本藍染めで制作した絞りの浴衣やワンピース、Tシャツなどを並べた。
 

 堀内さんは兄妹2人の制作活動には「生家が養蚕を営んでいたことや機織りなどの手工芸が好きだった母の影響があるかもしれない」と振り返る。
 

 展示時間は、午前10時から午後6時。

 (電話)080・6937・0304(同ギャラリー)