◆【写真】は届け出順です!
阿部氏
任期満了に伴う8月7日投開票の長野県知事選挙で、現職新人の選挙戦が行われている。
届出順に新人の草間重男氏(72)=小諸市、無所属=、新人で農業の金井忠一氏(72)=上田市、無所属=、現職で4期目を目指す阿部守一氏(61)=小諸市、無所属=の3人が立候補し、金井氏と阿部氏が盛んに街頭演説を県下各地で行っている。各氏の政策などを紹介する。
【草間氏】
これまで小諸市長選、参院選などの選挙に立候補しており、県知事選は平成8年、平成12年に続き3度目の立候補。街頭演説などの活動が限られているため、選挙公報などを抜粋して紹介する。
▽男女とも働きやすい警察の職場環境のため、各警察署の副署長を2人制にして、うち1人を女性にする
▽長野県立大学に国際関係科を設置し、地雷廃絶のブレーンを招致(地雷廃絶は、平成8年の県知事選で、長野五輪のパラリンピック開閉会式にアイスキャンドルサービスを全県で実施することを提案。地雷廃絶のため、長野県短大に四大の国際関係科の設置、信大教育学部への国際教育科の設置、記念の私立中学高校と福祉施設の設置を提案。平成11年に対人地雷禁止条約は発効したが、提案した三機関はまだ実現していない―と以前からの訴えとつながっている)
▽コロナ禍や災害、物価高から、県民の命と暮らし、安全・安心など全力で守る
▽知事報酬6カ月は生活保護費と同額にし、新任職員と同様に現場実習を行う
▽77市町村を信州大学の新学部(情報系)のキャンパスにする
【金井氏】
これまで上田市議会議員5期、市農業委員3期務め、上田市長選にも立候補。前回知事選では「リニアよりクーラー」を訴え、その後、県内学校でのクーラー設置が進んだことから、落選しても選挙戦を行った効果としている。今回は物価高騰、家庭の負担の軽減のため、憲法にある義務教育の無償に沿って、学校給食費の無償化などを掲げる。
▽くらしと地域をささえる県独自の施策を抜本的に強化
▽公的医療・保健所などの体制強化
▽原発に依存しない社会、再生可能エネルギー・食料自給率100%の長野県に。再生可能エネルギーは環境を守る規制を強化し、乱開発をなくす
▽地域住民の声を反映した高校再編
▽子どもの学びの権利を保障するため教育予算を増額。給食費の無償化、教材など自己負担の軽減、トイレ洋式化
▽給付型奨学金の拡充
▽子どもの医療費を18歳まで無料化し、自己負担金は廃止
▽リニア新幹線建設工事は環境・安全性を優先して中止
▽ジェンダー平等など差別解消へ県独自の施策を拡充
▽大北森林組合問題の真相解明
▽米軍機の低空飛行の中止
【阿部氏】
政策で「『信州の明るい未来を拓く121の約束』~確かな暮らしを守り抜く。真にゆたかな社会を創る。~」で4年間の基本目標、ビジョン、重点施策を掲げる。「確かな暮らしを守り抜く」として立候補し、コロナ禍、物価高、災害の激甚化などの危機に全力で取り組むとしている。
▽コロナ禍でも命が救える医療・検査体制の確保
▽物価高騰を克服、社会経済活動の再生・活性化
▽省エネルギーや再生可能エネルギーの普及
▽災害への備えの強化
▽出生数の減少傾向に歯止めをかけ、移住者やつながり人口の増加
▽地域社会に不可欠な医療・福祉、農林業、交通・建設業等の担い手確保
▽産業の生産性向上・働き方改革で県民の所得を向上
▽デジタル技術の活用、公共サービスや事業活動の利便性や効率性の向上
▽結婚・子育て、教育など子ども・若者や女性の幸福追求を支える
▽高校改革、高等教育・リカレント教育の振興
▽観光地域づくりやまちの緑化、快適でうるおいのある空間
▽一人ひとりの県職員が主体性とホスピタリティーを持ち、スピーディーに行動