【「民話は地域の宝物」と話す安徳さん】
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上田市などの住民有志がつくる海野町民話研究会は、6日と7日「災害と民話」をテーマに講演会とフィールドワークを行う。
同市手塚の「塩田の里交流館とっこ館」が主会場。
6日は、午後1時半から「蛇抜・異人・木霊―歴史災害と伝承」などの著書がある県立歴史館特別館長、笹本正治さんの講演会。
7日は、午前9時半に集合し、見習い山伏の本田晶子さんと雨乞いの祭り「岳の幟」が伝わる別所温泉や手塚の「舌喰池」など民話や伝承の舞台を巡る。
同会は、昨年8月、環境をテーマに市内で開いた民話と演劇の交流事業に参加したメンバーを中心に結成。
地域に伝わる民話を採話、継承し語り部を育成するとともに、民話に描かれる災害について学ぶことで近年、急増する自然災害への備えをすることが目的。
来年2月までに、全7回の講座を計画する。
会長の安徳ゆうこさん(47)は俳優、パフォーマーとして活動する。
横浜市出身で2017年に地域おこし協力隊員に採用されて上田市に移住。
「上田には民話や伝承の舞台となった地が多くあり、その土地の記憶をたどれるのは面白い」と思ったという。
「民話は口承の文学で、偉くも立派でもなく、一般には評価されないような人が主人公になっているところに面白味がある。このまま忘れ去られてしまうのは何としてももったいない。民話は地域の宝物であり、アイデンティティーであるといえる」と話す。
各回とも参加費はそれぞれ1000円。
QRコードから申し込む。
問い合わせは(電話)080・6441・1391(安徳さん)