【樋口さん】
公益社団法人・長野県宅地建物取引業協会の副会長で、上田支部長などを務める樋口盛光さん(65)=上田市中央北3=は11日、多年にわたる宅地建物取引業の発展への貢献から、都内で国土交通大臣表彰を受賞した。
今回、不動産分野で国土交通大臣表彰を受けたのは全国で28人。
上田支部で同大臣表彰は2人目、現職では初めて。
樋口さんは上田千曲高建築科から立教大経済学部を卒業した異色の経歴を持ち、会社員や会社経営を行い、平成2年から不動産の㈱アインエステイトを経営。
支部長は平成26年度(当時は上小・更埴支部)から2期4年務めた後、再び令和2年度から務め、現在は4期目。
上田支部で4期目は初。
不動産を通した社会貢献を上田支部として進めようと、大きな課題になっている空き家について、平成27年に上田市との協定で、上田市空き家情報バンク事業をスタート。
空き家の売買と賃貸で令和3年度までに145件の成約、契約総額6億7000万円余に達し、大きな成果となっている。
空き家だけでなく、自治会加入促進など、地域にさまざまな貢献を行っている。
市の各種委員なども担い、上田市空家対策協議会では会長を担っている。
県協会での役員は平成16年から理事、常務理事、副会長を歴任。
全国宅地建物取引業保証協会長野本部では、平成24年から常任幹事、副本部長を歴任している。
大臣表彰を受けて樋口さんは「より一層頑張らないといけないと感じた。業界としてのまとまりと発展を図り、地域への貢献を進めたい」と喜んでいた。