【入賞作品を発表する選考委員】

 

 

 小諸市と市教委はこのほど、昨年度実施した「第28回 小諸・藤村文学賞」の”入賞作品発表”を、同市乙の中棚荘で行った。


 小諸市ゆかりの文豪島崎藤村の、生誕120年となる平成4年に始まった文学賞。

 一般、高校、中学の3部門でエッセイを募集している。
 

 今回の応募作品数は一般707作品(昨年は793作品)、高校846作品(昨年528作品)、中学1073作品(昨年578作品)、合計2626作品(昨年1899作品)。

 全都道府県から作品が集まり、特に応募が多かった地域は関東の818作品と中部の727作品。

 海外からは7作品、小諸市内からは132作品の応募があった。
 

 部門別では、中学高校の部の応募が大きく増加。

 一般の部は例年並みの応募数で、20代30代の応募者が増えている。
 

 入賞作品は各部門それぞれ、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、佳作5作品。

 地元予備選考委員が第一次選考と第二次選考を行い、4人の選考委員が本選考を行った。


 また今回、市民と市内中学高校の生徒を対象とした市長賞と教育長賞を選出。

 本選考入選作品と重複受賞はしないという条件で、一般の部市長賞、高校生の部教育長賞、中学生の部教育長の3作品が選出された。

 今後、受賞作品とこの候補作品の作品集を制作する予定。
 

 なお、今年度の29回同文学賞の作品も募集中。

 締め切りは高校中学の部が11月30日、一般の部は来年1月31日。

 問い合わせ(電話)0267・22・1700(市教委内事務局)


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 最優秀賞、本紙関係分の優秀賞と佳作、市長賞、教育長賞の受賞者は次の通り(敬称略、学校名は応募当時のもの)。
 【一般の部】

▽最優秀賞、峯田泰彦(東京都)「父の腕時計」。
 【高校生の部】

▽最優秀賞、伊藤柚葉(静岡県・浜松学芸高)「三時間の家出」

▽優秀賞1席、浅川真愛(佐久市・小諸商業高)「国という壁を越えて」

▽佳作賞3席、成澤春花(東御市・小諸商業高)「おばあちゃんとの記憶」
 

 【中学生の部】

▽最優秀賞、前岡里奈(東京都・町田市立薬師中)「中学校の統合と無常観」
 【市長賞・教育長賞】

▽一般の部、朝月聡望(小諸市)「忘れえぬ記憶と共に」

▽高校生の部、今村翠(小諸商業高)「日常の疑問」

▽中学生の部、栁沢真帆(芦原中)「私の好きな町」