【受賞報告に訪れた

岡田センター長(中央)】

 

 

 上田市の信州大学繊維学部内にある一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC・エーレック)の専務理事、岡田基幸センター長(50)は「第11回地域産業支援プログラム表彰事業(イノベーションネットアワード2022)」で、個人表彰の「全国イノベーション推進機関ネットワーク堀場雅夫賞」に輝いた。 

 都内の表彰式に出席。このほど、上田市役所で土屋陽一市長に報告した。

 

 同表彰は、一般財団法人日本立地センターと全国イノベーション推進機関ネットワークが主催し、国内各地域で新事業・新産業創出のために、地域特性を生かし、優れた企業支援の取り組みを評価・普及するためのもの。

 受賞者のほとんどは団体で、今回優秀賞に信州大学が「信州100年企業創出プログラム」で受賞している。

 

 第3回(2014年)の表彰では、ARECが優秀賞を受賞した。

 個人は、地域産業支援者として、第6回から毎回1人か2人が受賞し、今回は岡田センター長のみが受賞。


 主催者による表彰の選定理由は、岡田センター長がARECで約25年間活動、コーディネータを1人から8人、0だったアドバイザーを25人に増員し、安定的な事業運営で会員企業などへの支援を充実。

広域の東信州次世代産業振興協議会に取り組みを展開し、時流を捉えた毎月の技術講演会などの情報提供で、会員企業の新たなビジネス展開を支援している―などとしている。
 

 岡田センター長は、これまでもイノベーションコーディネータ大賞文部科学大臣賞など個人や、ARECの取り組みで数々の賞を受賞している。

 アフターコロナ、ウィズコロナでの地域産業振興では地域ビジネスプロデューサーの活躍が重要だとしている。
 

 受賞報告で岡田センター長は「ARECはチームです」とし「個人で受賞したが、個人とは思っていないので、皆さんと喜びたい」と語る。

 
 土屋市長は「ARECでますます励んでもらいたい」と話した。最近の地域企業の要望として、人材確保が課題だとしていた。