一年の折り返しとなる6月の晦日(みそか)は「夏越の祓(はらえ)」。
半年のけがれを祓い、次の半年へ息災を祈願する「茅(ち)の輪くぐり」などが各地の神社で行われている。
【茅の輪をくぐる観光客】
上田城跡公園内の眞田神社は18日、参道に茅の輪を設置した。
茅の輪は茅(かや)で作った直径2mほどの輪。輪をくぐって心身を清め、厄災を払う。
輪のかたわらにはくぐり方を説明した看板があり、参拝に訪れた観光客らは作法通りに8の字を描くように輪をくぐっていた。
7月上旬まで設置している。
御代田町から訪れた50代の女性は「厄を払いすがすがしい気持ちです」と話していた。
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25日正午から「夏越の大祓式」を執り行う。
誰でも自由に参加できる。
参加者は、人形(ひとがた)で身体をなで息を吹きかけてけがれを移し、茅の輪をくぐる。参加した100人に和菓子「水無月(みなづき)」を配る。
今井貴美宮司(65)は「半年間の罪やけがれを人形に移して、次の半年を新しい御魂と体に立ち返って過ごせるよう祈る。コロナ禍のいまだからこそ大切にしたい神事です」と話す。