【講演する中島さん】
【中島さんが自宅で実践するゼロカーボンの実例】
上田市自治会連合会(中村彰会長)と上田市環境衛生協議会(同会長)はこのほど、世界環境デー(5日)に合わせ、自治会長研修会・環境フォーラムを、上田市サントミューゼで開催した。
講演では「ゼロカーボンに向けてわたしたちができること」と題し、元長野県副知事で環境省室長等を歴任した市ゼロカーボン推進アドバイザーの中島恵里さんが、地球温暖化を起因とする豪雨や土砂災害等が頻繁に起きる現状から、2050年までにゼロカーボンを達成するために気温上昇を1・5度に抑える必要があるとした。
1・5度ライフスタイル実現のためには、温室効果ガスが60%を占める日常生活の見直しが重要。
中島さんが富士見町で実践する生活を紹介し、衣食住全てに脱炭素を意識し行動することが必要だとした。
また、小水力発電所、太陽光発電設備、薪ストーブ等脱炭素施設などの導入支援を行う脱炭素先行地域の松本市の例を示した。
市内でも上田のNPO法人が進める事例と、公民館の初期投資ゼロの太陽光発電の設置や実証実験が進む地域通貨「もん」を活用した消費者と店舗の連携などに可能性があるとした。
中村会長は「地球温暖化は深刻さを増し世界規模になっている。これを防ぐには身近な自治会での一人ひとりの自覚と行動が大切である」とあいさつした。