【ユニフォームを着た子どもが
スライディングシートを使った
移動の体験】
上田千曲高校生活福祉科はこのほど、子どもらに福祉の魅力を知ってもらおうと、仕事体験のイベント「ふくしニア」を上田市のアリオ上田で行った。
「ふくしニア」は、介護福祉士、看護師、リハビリ、保育士の4つの仕事を体験して、お菓子がもらえる仕事体験イベント。
これまでも行っているが、アリオ上田では初めて。
体験内容として、介護福祉では介護対象者(人形)をベッドからストレッチャー(逆も)への移動や車いすの操作。
看護では、血圧や脈拍などのバイタルチェックや点滴の滴下調整。リハビリではビーズを使ったストラップづくりや松葉杖のフィッティング調整体験。
保育では、赤ちゃんだっこやミルクのあげ方、おむつ交換。
スタッフの生徒は2、3年生18人と、それぞれに専門家がついた。
生徒は、青と茶色の介護や看護のスタッフのユニフォームで出迎えた。
介護福祉を担当した安藤こころさん(3年生)は「コロナ禍で医療や介護従事者が頑張っている。その魅力を子どもに伝えて、将来の職業として考えてもらったり、楽しんでもらいたい。車いすでは基本的な操作や、ストレッチャーからベッドへ動かす際に、スライディングシートを使うことで、介助側、利用者側の負担が少ない方法を紹介したい」と話していた。
買い物などで親と一緒に訪れた子どもがそれぞれの仕事を体験。
子ども用のユニフォームを着て、生徒や専門家の説明を緊張しながら聞き、血圧の測定器を操作したり、スライディングシートを使った移動を体験していた。
生徒を指導している等々力守教諭は「生徒はコロナ禍で人と関わる機会が少ない。普段学んでいることを子どもたちに伝えることで、知識や技術を定着させたい。準備が短時間だったが、良くできた」と話していた。