【バラが咲き始めた

信州国際音楽村公園バラ園】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上田市生田の信州国際音楽村公園にあるバラ園で、先月下旬からバラの一番花が咲き始め、現在見ごろを迎えている。

 

 バラ園には、英国の有名ブランド「イングリッシュローズ」の品種など750株のバラが植えられている。

 また、オルレアなどバラに合う数多くの草花が育っている。

バラは秋まで、二番花、三番花と順次花を咲かせる。
 

 バラ園の手入れは、市民有志らでつくる「信州国際音楽村公園バラの会(会員約40人、賛助会員約40人)」が行っている。

 2011年の秋に発足した同会は、最初はバラ園開墾から活動を始め、方針を話し合いながら草花の数を増やし、園を広げていった。

 会員がボランティアで作業しており、県や市の補助金(計8年間)も活用した。
 発足した2011年の冬に、イングリッシュローズを販売する英国のデビッド・オースチン・ロージズ株式会社に、苗の提供を懇願する手紙を書いた。 

 バラ園を作ることや、東日本大震災被災者のために役立てたいという考えを伝えたという。
 2012年に同社から苗の提供があり、100株がバラ園に、200株が東北に直接贈られた。

 

 バラ園では、贈られたバラを育て、上田などに避難してきた被災者の慰安活動にも活用された。

 東北に贈られた苗は、復興拠点の一つとなった宮城県石巻市雄勝のローズガーデンなどに植えられ、多くの人に親しまれている。
 

 同会の大平喜代子副会長は「花があると癒される。被災地では、花が心の支えになった人がいると聞くので、会の活動がわずかでも力になっていれば幸い。このバラ園の花には、経緯や目的から強い思いがあり、とても大切に育てている」と話している。
 

 バラ園は信州国際音楽村敷地内、入園無料。