【薬師如来が安置されている薬師堂】

 

【鎮守の森を見学する参加者】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上田市の丸子公民館石井分館(福井克実分館長)はこのほど、石井地域の史跡や施設を巡る住民向け「ウォーキング大会」を開いた。


 地域住民の健康づくりのために毎年5月に実施している「石井スポーツ大会」の今年度事業。

 「新型コロナウイルス感染症」の影響で中止が続いたため、3年ぶりの開催となった。


 スポーツ大会は毎回内容が異なり、今回はウォーキング大会を実施。

 塩川地区地域づくりの会が今年制作した地域マップ「塩川地域の歴史とロマンを感じる散策マップ」を活用した。

 地域資源への理解を深め、史跡や産業を楽しむコースを設定した。
 

 途中参加なども含め約40人が参加し、地元住民の講師が各地の歴史などを説明しながら約2㎞を歩いた。

 鎮守の森では神社を参拝し、両脇にケヤキの巨木が経つ鳥居の前で記念撮影。

 岩井屋酒店では、少なくとも明治には建てられていた土蔵を活用した貸会場や、土蔵に残っていた地域の古地図や民具を見学した。
 

◆このほか、見学したのは

 ・本尊瑠璃光薬師如来坐像と十二神将5体が安置されている薬師堂。

 ・8月の、りんご市などでにぎわう袈裟掛地蔵尊。

 ・石井村のルーツとなった水源「石井清水」。

 ・建設中の「丸子かわまち公園」の造成現場。

 ・松山スキの史料をはじめとした歴史的評価がある文献や農機具等を展示する「松山記念館」。

 

 普段施錠されている薬師堂や、同公園の造成現場など、この日特別に立ち寄ることができたエリアもあった。


 参加した栁澤奈美さんは、小学生の娘2人と愛犬の散歩をしながら歩いた。

 「地元出身だが、入ったことの無い場所もたくさんある。神社は子どもの頃によく訪れ、後に素晴らしい神社だと知った。今回もあらためて学ぶことができた」と話した。