【磁器や染色など多彩な作品が並ぶ】

 

 

 

 

 

 

 上田市在住の工芸作家による「上田工芸11人展 想いのかたち」は23日まで、同市天神3の市立美術館市民アトリエ・ギャラリーで開いている。


 木工や陶芸、染色など多彩な作品を一堂に並べた。

 同市菅平高原の渡辺由理子さん(67)は、草花や鳥などを染め付けた磁器の皿やカップなどを発表し「日常で使って生活を楽しんでほしい。作品づくりはわたしの核で、粘土を触っていると精神のバランスがとれます」。


 上田工芸会事務局で同市上田原の木工作家、保原崇さん(70)は「工芸を生業とする仲間同士のつながりは貴重。互いに刺激し情報を交換し合って仕事に励んでいる」と話す。
 

 会場を訪れた市内の女性(78)は「作り手の顔が見えるものを家で見たり、使ったりするのはぜいたくで心が豊かになります」と熱心に鑑賞していた。
 

 ものづくりの魅力を発信しようと、会員それぞれが作品作りへの思いを語るDVDを制作し放送している。

 楕円皿の絵付けやバターナイフ作りなどの「ワークショップ」を21日と22日に合わせて5回開く。

 ★要予約。
 

 ほかの出品者は会長の池田公正さん(染色)と芦田貞晴さん(木工)、芦田俊之さん(陶磁器)、市川洋子さん(染色)、佐藤今朝善さん(金工)、宮入鏡さん(同)、武捨亮一さん(木彫)、ルミW.バウマンさん(陶芸)、ロベルトW.バウマンさん(同)。


 入場無料。

 午前10時から午後5時(最終日午後3時)