国は各分野で功績のあった人をたたえる「春の褒章」を29日に発令する。
全国の紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章の受章者は709人。
このうち長野県内在住は10人。
鮎澤さんは平成14年5月から20年にわたって保護司を務め、ボランティアで犯罪や非行をした人の立ち直りを支えている。
保護司は、法律上では法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員だが、給与は支給されない。
保護観察所から依頼された保護観察付の人に面接や訪問で生活状態を聞き取り、観察所に報告書を提出している。
20年間で担当した人は、万引きの常習犯となった未成年者が多かったそうで「商品が欲しいのではなく、友人同士がゲーム感覚で行っているケースが多い」とし「保護観察の期間中は、罪の重さを冷静に振り返ってもらいたい」と強調。
来月には10期目の任期が満了となるため退任する。
「簡単な気持ちで保護司を受け、気がついたら20年もたってしまった。やってみて改めて必要な仕事であることがわかった」とし「後継者不足が課題だが専業主婦だった私でもできたので多くの人に興味をもってほしい」と訴える。