【館主の池田さんと館長の髙瀬さん。左端が「座す女」】

 

【2階には小品が並ぶ】

 

【外観】

 

 

【「馬上の人」】

 

 上田市別所温泉の画家で2005年に73歳で亡くなった池田輝さんの作品を展示する「ギャラリー輝」は、館内の展示作品を一新した。


 常設展示する「馬上の人」(F200)のほかは大型作品7点を含む58点を新たに展示。

30歳ころに描いた油彩としては初期の作品から最晩年に取り組んだ未完の「座す女」(S80)までを並べた。
 

 池田さんは小県郡神川村(現上田市)生まれ。

初代中村實の三男で、中村直人は叔父。

岡鹿之助に師事し、信州大学教育学部美術科を修了。

長野県内の小中学校で教鞭を執りながら春陽会に出品し、53歳で教員を退職して画業に専念した。
 

 「座す女」は脳梗塞で倒れた後に制作に取りかかり、思うように動かない右手で描いた。

アトリエで絵の前に立ち、親指に赤い絵の具を付けて「これでおしまい」と言って絵の具を女の鼻にギュッと押しつけ、その数カ月後に息を引き取ったという。
 

 一階は春陽会出品作品を中心に展示し、2階には人物や風景、心象の小品を並べた。

 

 倉庫には池田さんが遺した1000点を超す作品を保管しており、今後順次公開していく計画だ。
 

 池田さんの長男で館主の敏郎さん(63)は「父は365日欠かさず絵筆を執っていた。描くことに一筋の人でした」。
 

 長女で館長の髙瀬麻美さん(61)は「倉庫に眠っていた作品は1点1点に力がこもっており、外に出してほしいと訴えてきた。父が生涯をかけて描いた絵を多くの人に見ていただきたい」と話す。
 

 開館は土、日曜の午前10時から午後4時。

 29日から5月8日までは毎日開く。

 入館料300円(中学生以下無料)。
 (電話)070・8476・2573(ギャラリー輝)