【令和3年度の市地産地消推進協力店
認定式と各店代表者(前列)ら】
小諸市はこのほど、令和3年度の「市地産地消推進協力店認定式」を市役所で開き、新たに3店舗を認定した。
市の農産物や農産物加工品を周知し、味わう機会を積極的に増やしている事業者を市地産地消推進協力店と認定する制度。
目的は、消費者へのPRや地域の農業について知る機会を作り、小諸産農産物や農産物加工品の生産と消費拡大を図ること。
平成22年から募集を開始し、59店舗を認定している。
★3店舗は
・カフェ・食事処や宿泊の「揚羽屋」=大手=
・自家製ハムやソーセージの「デリカテッセン山吹」
・イタリアンレストランの「BISTRO AOKUBI」
揚羽屋は、文豪島崎藤村が通った「一ぜんめし屋」として知られる。
近年は閉業していたが、昨年10月に新たにオープン。
ヒレカツ膳、しょうが焼き膳、スイーツや小諸産リンゴのジュース、地酒などの飲食物を提供。
糠地産の米や野菜を始めとした、地元の食材、信州ポークなどを使っている。
代表の竹尾智菜美さんは「カレーに自家栽培トマトを入れるなど数多くの地元食材を使っている。今後もさらに地元食材を取り入れていきたい」。
「デリカテッセン山吹」は昨年8月オープン。安心でおいしい商品づくりを心掛けており、ハムやソーセージには合成保存料や着色料を使用せず、添加物を最低限に抑えている。
「小諸産春キャベツのソーセージ」や「小諸産トウガラシのソーセージ」など、地元産食材を使った商品も販売。
今月15日には東京都渋谷区の複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」に新店舗をオープンする。
代表の関利政さんは「食肉加工業は地産地消が難しい面もあるが、うまく取り入れる工夫を続けたい。東京の店では、納得してもらえる商品を提供するとともに、小諸を訪れてもらえる足がかりになれば」。
「BISTRO AOKUBI」は一昨年オープン。食材の大半は小諸の農産物を使用しており、メニューにも明記している。
ランチではパスタのコースなど、ディナーではおまかせコースとアラカルトなどを提供している。
小諸農産物100%の料理で表現し、食べた人に小諸を知ってもらい、喜んでもらうことがコンセプト。
代表の鴨川知征さんは料理人として、小諸でさまざまな活動に取り組んできた。
「小諸に来たきっかけは、小諸の農産物や生産者とのつながり、魅力を感じたから。お客さんの中にも小諸の印象が残ってくれればうれしい」と話している。