【農林水産大臣賞を受賞した小川さん】

 

 

 全国の農業青年が研究発表する「第60回 全国青年農業者会議」で、上田市のタローファーム㈱社長、小川哲生さん(32)=上田市緑が丘=は先月、プロジェクト発表・畜産部門で見事に最高賞・農林水産大臣賞を受賞。

 先月29日に長野県庁で賞状伝達が行われた。
 

 農業に携わる青年が直面している課題や改善に取り組んだ成果、将来の目標などを発表し、農業を取り巻く諸問題を討議・共有するため、昭和27年から続く大会。
 

 小川さんは、2019年12月に行った上小でのプロジェクト活動・意見発表会で最優秀賞、続く県のコンクールでも最優秀賞・県知事賞を受賞した。

その後「新型コロナ流行拡大」で、スケジュールが変わり、昨年9月の関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会を経て、全国に出場。

 全国の各ブロック(北海道や地方農政局単位)から代表28人が発表し、5部門のトップが農林水産大臣賞を受賞した。

 全国農業青年クラブ連絡協議会のホームページで、発表内容が公開されている。

 

 

 

 小川さんの発表は「フォー・ファイブへの転換と経営改善」。

 内容は、課題だった養豚で疾病を防ぐため、豚舎に一斉に豚を入れて飼養したら一斉に移動させ、豚舎を徹底洗浄する「オールイン・オールアウト」を実践する。

 そのために繁殖母豚群を5グループに分けて4週間隔で管理する飼養システム「フォー・ファイブ」を導入。低投資で飛躍的な生産性改善に結びついている。

 取り組みの推進のため、人材確保など課題はあるが対処できる範囲とした。

 そして、何よりも経営者自身の自信につながり、現在年間7000頭余の出荷から、今後3万頭に伸ばし「企業養豚」を目指す―としたもの。
 

 審査員からは、養豚業界への波及効果が期待できる素晴らしい取り組み―などの評価があった。


 小川さんは、2013年に就農、2016年に農場長としてフォー・ファイブシステムを導入。

  2019年に3代目の社長に就任。

 

 受賞について小川さんは「目標が達成でき、うれしかった。(プロジェクト発表に取り組む間に)新しい取り組みや、自分自身の仕事への意識変化もあった。生産も毎年右肩上がりのため、現場に感謝したい」と話す。

 衛生管理などについて「従業員から、楽な方法でなく、正しい方法を常に意識して行う―という言葉が出たのは、ありがたいこと。良い管理をすれば結果に現れる。気は抜けないが、やりがいを感じる。企業養豚に向けて推進している」と話していた。