【タイムカプセルに手紙を納めた
古川さん(左)と若林さん】
【堀内PTA会長による紙芝居風の呼びかけ】
上田市上田原の市立川辺小(長井裕之校長)では、児童が6年後の自分に向けて宛てた言葉を手紙にしてタイムカプセルに納めた。
10日、代表児童による封印式が行われた。
このイベント「川辺小ふれあいポプラ待夢(タイム)レター」は、同小保護者PTA(堀内正敏会長)が主催。
「新型コロナの感染拡大」の影響で、秋にPTAが主催する恒例行事「ポプラ祭り」が昨年度に続き中止。
そんな中、堀内会長(47)らPTA役員が児童の安全を確保しながら「何とか子どもの思い出になることをしたい」と考え企画。同校で初めて行われた。
視聴覚室で行われた封印式では、6年後の自分に宛てた全校児童分、約500枚の手紙を、6年生で児童会長の古川夏登里さん(12)と、同副会長の若林愛さん(12)が、折り紙をあしらった段ボールのタイムカプセルに納めた。
全校児童は教室から、ライブ配信した様子を見守った。
児童は冬休み期間中、言葉や絵で未来の自分への手紙を書いた。手紙と一緒に大事にしている写真やシールなどを同封する児童もいたという。
封印式で古川さんは「6年後、きっと自分を励まし勇気づけてくれるでしょう。未来の自分にレターが届くのを期待して待っていましょう」と全校に呼びかけた。
封印式では、堀内会長による紙芝居風の楽しい呼びかけもあり、教室の児童から歓声が上がった。
6年後、高校3年生となる古川さんは「受験などで苦しい思いをしているかもしれない。困っている自分に勇気づける言葉をかけたいと思い手紙を書いた」。
若林さんは「今より上を目指して欲しいという願いを書いた。将来、過去に書いた言葉を見て、楽しく元気になれるといい」と話した。
封印したタイムカプセルは同校で保管し、6年後の12月以降、児童生徒に配達されるという。