【献花台に花を手向ける職員】

 

 

【殉職した甲田さん(右)】

 

 


 平成29年3月5日の県消防防災ヘリコプター墜落事故から5年・・・

 上田地域広域連合消防本部は、6日まで殉職者の甲田道昭さん(享年42歳)らを追悼する”献花台”を、上田市大手の消防本部敷地内に設置している。

 時間は午前9時から午後5時。 


 例年は、事故のあった午後1時33分に庁舎前で黙とうを行っていたが「新型コロナ感染拡大防止」のため、職員の多くは自席で黙とうを捧げた。


 広域連合消防本部の石井重男消防監は、この事故をきっかけに「大丈夫と思っていても、さらに安全に配慮するという、安全に対する意識のギアが一段と上がった」とし「事故を2度と起こしてはいけない。迅速な消防活動と安全確実な職務の遂行に努めたい」と力を込めた。
 

 上田広域から航空隊に派遣された甲田さんは、平成9年から消防士として地域の安全に貢献。

救助分隊班長を務め、東日本大震災では宮城県で救助活動を行った。

平成26年から長野県消防防災航空隊に派遣された。


 事故のあった日は、松本空港を離陸。

塩尻市山中の場外離着陸場に向かって飛行中、松本市鉢伏山において樹木に衝突した後、山の斜面に墜落した。

 この事故で搭乗していた甲田さんら9人全員が死亡した。