【前回の建御柱祭での

西宮歌舞伎舞台・祢津小子ども歌舞伎クラブによる忠臣蔵

(2016年)】

 

 

 東御市祢津の西宮区(堀口雅人区長)と西宮歌舞伎舞台保存会(小山忠範会長)は、4月17日の祢津健事神社「建御柱祭」での奉納歌舞伎の上演中止を決めた。


 「新型コロナウイルスの感染拡大」で、まん延防止等重点措置の延長、長野県全域が感染警戒レベル6になったことに伴い、西宮区は「御柱祭は必要最低限の人員で、重機を用いて曳行する」とした。

 同保存会は「感染防止、安全第一の観点から歌舞伎上演を中止する」ことを決めた。


 西宮歌舞伎舞台は御柱祭の奉納歌舞伎の際に開かれ、招待歌舞伎のほか、地域の芸能発表として寸劇や踊り、祢津小学校子ども歌舞伎クラブによる歌舞伎の披露も行ってきた。

 

 同保存会は、一昨年から伊那の中尾歌舞伎保存会に上演を依頼するなど準備を進めていた。


 堀口区長(73)は「祢津健事神社御柱祭と西宮歌舞伎舞台での歌舞伎上演を期待していた皆さまには大変心苦しい」。
 

 小山会長(74)は「日本最古を誇る歌舞伎舞台。200年前の江戸時代に作られた"からくり"

は、現代人が見ても目を見張るものがある。この歌舞伎舞台を末永く後世に伝えるべく維持管理に努め、7年後の御柱祭・奉納歌舞伎上演に向けて努力していきたい」と話した。
 

◆祢津健事神社御柱祭の日程は

 ▽3月13日「山出し」(里曳きは中止)

 ▽4月17日「建御柱祭」
 

 西宮歌舞伎舞台は文化13(1816)年に創建され、江戸時代中後期の江戸芝居小屋の原形を残す。

木造回り舞台として日本最古。

 

 同保存会は、西宮歌舞伎舞台内部の数々の舞台仕掛けの見学案内を事前連絡で常時対応している。

 (電話)090・8328・4637(同保存会・小山会長)