上田市は10日「新型コロナ」で売上げに影響を受けている事業者支援など、開会している市議会3月定例会に追加提案する議案を発表した。

 

 補正予算案は、今年度一般会計と令和4年度当初予算の2件。

 市長・市議選を3月に控え、定例会を前倒しで開会したため、開会までに間に合わなかった議案を提出。


 今年度一般会計追加補正予算案は、長野県支出金を中心にして1億9810万円を追加。
 

 追加予算の大部分は、県の第6波対応事業者支援交付金を活用。

 市独自事業として、国の事業復活支援金を受給した市内の事業者に、1事業者あたり10万円を給付する。


 事業者が行う国の事業復活支援金の申請をサポートする。

 そのために、上田商工会議所、上田市商工会、真田町商工会と連携して「サポートセンター」を開設する。

 

 行政書士による電子申請のサポートなどを行うもの。

設置期間は、今月21日から5月末を予定している。1

 5日に市議会に提出、同日採決する。
 

 令和4年度当初・一般会計予算案への補正予算案は、総額で9億9251万円余。

財源は約9億円が国から。
 

 観光支援で、市内の観光協会が感染対策をしながら誘客を促進する取り組みに対しての補助金で、上限1000万円、全市的な取り組みは、さらに上限400万円を上乗せする。

 予算額は5400万円。
 

 現在も行っているスポーツ・文化の合宿誘致のため、1人1泊1000円を補助する宿泊費助成などの継続に1億1900万円。

 

 21の観光施設でトイレを非接触化する感染対策事業に902万円余。
 

 今年度補正と同様に、売上げが減少している事業者に10万円を支給して支援する事業に1億500万円。

 

 経営が悪化している旅行業者への支援には260万円(1事業者あたり20万円)。
 

 発熱患者を受け入れる医療機関への協力金や医師、看護師の慰労金として3300万円。

 PCR検査センター運営に2854万円余。
 

 「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金」に2066万円余。

 同支援金は、単身世帯で最大18万円。

 2人世帯で最大24万円など。

 申請期限は3月末。

 

 高齢者が自宅での介護予防活動を通年で行うことができるよう、高齢者のみの世帯などを対象に、エアコン設置費を補助する事業に400万円。


 学校を含む職員のPCR検査に480万円で300人分。今年度一般会計補正予算案では100人分で160万円。市ではすでに約80人の職員にPCR検査を行っている。
 保育士や幼稚園教諭などの処遇改善を行う教育・保育施設に対して、必要経費を補助する臨時特例事業補助金に2951万円余。放課後児童クラブや、母子生活支援施設でも同様の処遇改善に対する補助にそれぞれ929万円余と83万円余。