「一芸を極めて世界に挑戦」を企業理念に掲げる長野計器㈱=本社・東京=は、圧力計や圧力センサを中心とする各種センサなどの精密機器を開発、製造、販売する。
 圧力計測における「安全・安心・信頼」を基軸とした収益力の強化と事業構造改革により持続的成長に挑戦する。

 さらなる成長戦略を佐藤正継社長に聞いた。
 

 ―好調な製品は?
 半導体業界向け製品が好調。

第2四半期3ヵ月間の実績は前年同期間と比較して1・8倍の売上高。

台湾の世界的な半導体メーカーであるTSMCが日本やアメリカに工場を建設するということが話題になった。当社の大口顧客であるため今後に期待する。
 【薬液・純水計測に用いる圧力計測器を強化】
 当社はウエットプロセスと呼ばれる市場要求に応えるために薬液・純水用途の製品開発、需要拡大をにらんだ設備投資を進めている。

 半導体に関わる圧力計測分野において我が社が世界一になることを目指す。
 

 ―事業領域の拡大は?
 当社がこれまで開発してきた「光学方式」を用い、幅広い温度条件下で圧力計測を可能にするセンサへと展開していく。

 将来的には極低温から超高温の環境下においても安定した圧力計測が可能なセンサとして、あらゆる産業、新たな用途への利用を提案していく。
 【水素利用に関わる圧力計測に注力】
 昨年10月に東京ビッグサイトで開催した「国際水素・燃料電池展」に出展した。

お陰様で多くの方にご来場いただき水素・アンモニア用の製品に限らず、ワイヤレス計測器シリーズが省人化に貢献できる製品として注目され、反響の大きさを感じている。


 ―景気に左右されない企業体質の強化は?
 半導体業界をはじめ建機、FA、産業機械向け製品が好調に推移し今年3月期の連結業績予想の売上高は昨年9月に修正した通り、525億9000万円を見込んでいる。


 中期経営計画は「成長に向けた新たな挑戦」として経営ビジョンを「収益力強化と事業構造改革により持続的成長を目指す」とする。

 そして、2025年度には売上高650億円の達成に向け、グループ一丸となって取り組んでいる。

 産業界において景気に左右されない企業体質の更なる強化を図っていく。