新型コロナウイルス・オミクロン株による急激な感染拡大により、27日から全県で”感染警戒レベル6”、特措法による「まん延防止等重点措置」を講じることになった。

 長野県では、感染急拡大に歯止めをかけるため、命と社会機能を維持するための重要な局面とし、県民の総力で感染防止対策の徹底を呼びかけている。

 

 上田保健福祉事務所では、上田地域でも新型コロナは、感染状況からして、一部でデルタ株も残るが、ほぼオミクロン株に置き換わっている状況だと見ている。

 

 保健所業務はひっ迫し、他からの応援が必要な状態。

感染拡大の速度が非常に速いオミクロン株を踏まえ、須藤恭弘所長は「感染に気がついた時には、次から次の人に感染しているケースが多い。家族が全員感染するケースが増えている。疫学調査も限界がある。どこでも感染する可能性があることを注意して生活してほしい。マスク着用、黙食で感染防止ができる。市民一人ひとりが自分の体を守る行動をしてもらいたい」と強く訴える。
 

 ◆長野県から要請として
 ▽混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出・移動を自粛(ガイドライン非遵守など対策不十分な店舗・施設の利用を控える)
 ▽家庭での感染防止対策を徹底(体調不良や濃厚接触者がいる場合は家庭内でもマスク着用)
 ▽店舗や施設等が行っている感染防止対策に協力
 ▽基本的な感染防止対策の徹底(人との距離の確保、マスクの正しい着用、手洗い・手指消毒、十分な換気、人と会う機会をできるだけ減らす―など)
 ▽接種券が届いたら、できるだけ速やかにワクチンの追加接種を検討
 まん延防止等重点措置により、酒類の提供がない場合も含めて、飲食店などに営業時間の短縮を要請(食品衛生法の許可を受けている施設は上田地域で1800件)。営業時間は朝5時から夜8時までで、「信州の安心なお店」の認証を受けている場合は夜9時までの営業が認められる。「信州の安心なお店」の認証があれば、酒類の提供ができるが、認証がなければ持ち込みも含めて許可されない。要請に対して協力金(店の条件や営業時間の選択にもよるが1日あたり2・5万円から10万円)がある。


 増加する自宅療養に対応するため、医療機関が保健所と連携して患者に対する電話診療を実施。

 宿泊療養施設は、1月中に東信地域に7カ所目の施設を開設。

県下7施設で932室になる。検査を実施する薬局などをさらに拡大する。
 

 期間は2月20日までだが、感染状況によって変更の可能性がある。