【贈呈式の出席者。左から小暮所長、
土屋市長、小池理事長】
信金中央金庫(SCB)=東京都中央区=は創立70周年記念事業で、地域創生事業を応援する「SCBふるさと応援団」を創設して実施している。
対象事業に上田信用金庫が推薦した上田市の事業が選ばれ、このほど寄付金の贈呈式を上田市役所で行った。
「SCBふるさと応援団」は、SDGsを踏まえて、地域課題の解決や持続可能な社会の実現に役立つ地方創生事業を信用金庫とともに応援するもの。
推薦を行う信用金庫の本店所在地にある地方公共団体が行う事業が対象で、審査会を経て選定する。
応援事業の期間は2020年度から2022年度までの3年間で、寄付金は総額24億円を予定しており、企業版ふるさと納税などで寄付を行う。
2020年度は10億円余を寄付し、長野県内でも対象になっている事業がある。対象になった事業の期間は交付後3年間。
上田信用金庫が推薦できるのは上田市の事業で、対象事業は「地方と都市をつなぐ地域創生プラットフォーム創造事業」。
◆内容は
▽友好都市の練馬区で今年夏ごろを目標に、上田市のプロモーション・マーケティング拠点としてアンテナショップを開設
▽高速バスを活用した貨客混載の物流システムを構築
▽温泉旅館を活用したワーケーションによる誘客促進。寄付額は1000万円、企業版ふるさと納税を活用。
贈呈式には信金中央金庫の長野県分室、小暮貴志所長、推薦者の上田信用金庫、小池文彦理事長が訪れ、土屋陽一市長に目録や記念の楯を贈った。
小暮所長は「今年度も寄付対象事業を募集し、多くの応募から93事業を決定した。上田市の事業はSDGsの理念にかなう有益な事業。寄付事業を通して、上田信用金庫と上田市がより強固な連携を築き、地域創生の取り組みがさらに進展することを期待している」。
小池理事長は「寄付が認定されて喜ばしいこと。これからも上田市のまちづくり、事業所の支援に取り組みたい」と話していた。
土屋市長は謝辞を述べ、感謝状を贈呈した。