小林さんが世話する地域猫のひめとちぃ

 

 

 小諸市在住の小林由紀子さん(52)は8年ほど前から、飼い主のいない猫の愛護活動「TNR活動」に、地元周辺で取り組んでいる。


 TNR活動は、野良猫を捕獲し、避妊手術を施し、元の場所に戻す活動。

野良猫の頭数を人道的に抑え、野良猫による住民トラブル防止や殺処分減少につなげるなどの目的がある。

 近年は、活動を推進する自治体も多く、小諸市では避妊手術費用助成のための資金をクラウドファンディングで募っている。
 

 小林さんは子どもの頃から動物が好きだったといい、殺処分が必要な現状には憤りがあった。

一方でかつては、野良猫や地域猫にエサを与える「エサやりさん」だった。
 

 自然と人間の共生について調べる中で、TNR活動を知ったという。

そして、自宅の周りに野良猫が増えていた頃、猫の2家族11匹の避妊手術を行った。

 2家族のうち1家族は、自宅で飼うことにした。

個人で飼育可能な頭数には限界があるため、もう1家族は引き取ることができなかったが、エサやりや糞尿掃除などの世話を続けた。
  「地域の猫は、地域の人しか助けることができない。何かできないか、できることをやろうと考えた」という。

 

 その後、継続的にTNR活動や捨て猫保護を行い、可能であれば引き取った。引き取れなかったが、他に飼い主が見つかった猫もいる。

 

 現在、自宅で飼育する猫に加え、引き取れなかった地域猫のひめ(メス・6歳)とちぃ(オス・6歳)を世話している。

 出勤前後の早朝と夕方は毎日欠かさず、2匹のもとに足を運ぶという。
 

 小林さんは「改めて、ペットを飼う人には責任をもってほしいと思う。保護活動については、自分でできることは自分でやり、難しいことは関係団体などに相談して取り組んでいきたい」と話した。