【昨年8日朝の絵蘇民の頒布】

 

 

【「牛頭天王之祭文」】

 

 

 上田市国分の信濃国分寺は、恒例の八日堂縁日を7、8日と「新型コロナ対策」で密を避けるために9日も行う。

  寺と縁日対策委員会では、参拝者にマスク着用や分散参拝などを呼びかけている。

  状況が変化した場合はホームページで知らせる。

 

 

 

 蘇民将来符の頒布は、7日は例年より早い午前10時からで午後10時ごろまで。

深夜と未明は行わない。

  8日は例年通りで午前8時から午後4時ごろまで。延長する9日は午前9時から午後4時半ごろまで。


 蘇民講による七福神が描かれた絵蘇民の頒布は8日午前8時から。


 厄除けなどのお守りとされる蘇民将来符は、市の有形民俗文化財。頒布習俗は国選択無形民俗文化財に指定されている。信濃国分寺の本堂は県宝、三重塔は国の重要文化財。
 

 7日、午前9時からと8日午後4時まで信濃国分寺周辺は交通規制になる。

 9日は交通規制がなく、露店は少なくなる。

 

 混雑の状況は、上田ケーブルビジョンのライブカメラで見られる。

 駐車場は本堂北側(有料)と信濃国分寺資料館(有料)、小牧橋下などにあるが、観光バスの駐車も予定されており、公共交通の利用が呼びかけている。
 

◇  ◇
 

 信濃国分寺資料館では恒例の「新春 蘇民将来符展」を開いている。31日まで。


 八日堂縁日に合わせてさまざまな蘇民将来符が並ぶ。

市指定文化財の古文書で室町時代に書き写されたとされる「牛頭(ごず)天王之祭文」は、蘇民将来符のいわれが記されている。

原本は未発見だが、年代が分かる写本としては”国内最古”とされている。

 

 市指定文化財で江戸期に描かれた絵図「八日堂縁日図」なども展示している。
 

 今回、信濃国分寺で頒布している厄除けなどのお札「元三大師のお札」も展示。

元三大師は第18代天台座主・良源が疫病から人々を救うため鬼の姿なったことから、その姿を札にしたもの。

 

 信濃国分寺以外に飯田市の元善光寺、滋賀県長浜市の玉泉寺のお札を展示。

 

 時間は午前9時から午後5時(入館は4時半まで)。