【「渓流」(上段右端)などを展示した竹内さん】
上田市中央1、上田プラザホテルエントランスのまちなかギャラリーで「秋の彩り」をテーマに写真展が、きょう10日まで開かれている。
近くの写真店松尾カメラが公募し、写真愛好家13人の30点を展示した。
同市仁古田の竹内實さん(89)は葉を落としたシラカバ林の中で黄金色に輝くスギの木をとらえた「晩秋」=佐久市の大河原峠=や「渓流」=白樺高原=など、今年の秋に撮影した4点を出品。
「自然が好きでよく撮っているが、春と秋の写真は特に多い」と竹内さん。高校時代に叔父からカメラを譲り受けたのをきっかけに、70年以上撮り続けてきた。これまで山登りや釣りなど多くの趣味を楽しんできたが「最後まで残ったのが写真だった」という。
山のある風景や古い民家などのほか、県内の古寺にある三重塔をライフワークとして撮影し、この頃は自宅の庭に咲く花やチョウなどにもレンズを向ける。
竹内さんは「写真は心の記録であり、地域の歴史でもある。自分がいいなと思ったものを撮っていきたい」と話す。
問い合わせ(電話)0268・22・2029(松尾カメラ)