【プレゼントした本とメンバーら】

 

 「サンタプロジェクト・うえだ実行委員会(清水重信委員長)」は23日、賛同者や書店の協力で寄せられた本の贈呈を、上田市の児童養護施設「森の家 はらとうげ」に行った。


 クリスマスを自宅で過ごすことができない子どもに、書店の協力を得てクリスマスプレゼントで本を届ける活動。

各地で展開されているが、上田では昨年からスタート。

高校生や短大、大学生も活動に参加した。
 

 市内の組合加盟の書店4店が協力し、来店者へプロジェクトに対して賛同を呼びかけた。

賛同者は、施設の子どもの情報が書かれたカードを1枚選んで、その情報から子どもに贈りたい本を考えるか、子どもが希望するジャンルの本を購入。

賛同者のメッセージカードを添えて本を届ける。

 賛同者がサンタとして、単に現金を寄付するのではなく”子どものことを考えて本を贈る”。

 

 上田の実行委員会では、幼児から高校生まで年代にふさわしいと思われる図書を協議した選書リストづくりに力を入れた。

 賛同者の参考にしてもらう取り組みや、活動資金のための街頭募金も行った。

 

 「子ども食堂」の子どもを対象に図書カードを贈る呼びかけも行った。
 

 「森の家 はらとうげ」には子どものリクエストに応えた本、賛同者が選んだ本を23冊贈呈。

 

 清水実行委員長は「2年目の活動。皆さんの協力でプレゼントできる。本が好きな子どもになってもらい、未来に夢が持てるようになってほしい」とあいさつ。施設を運営する永井淳夫理事長は「23人が入所しているが、コロナ禍でなかなか活動ができない。本は部屋でゆっくりと読める。心温まるプレゼントに感謝したい。25日のクリスマス会に、皆さんの気持ちも伝えて贈りたい」と礼を述べた。
 

 子ども食堂には集まった図書カード1000円127枚、3000円11枚を別日に贈呈。