【弁当を渡す民生委員の桜井さん】
【民生委員に届ける弁当を積み込む職員】
上田市社会福祉協議会の武石地区センターではこのほど、75歳以上の1人暮らしの高齢者世帯に弁当を届けた。
ふれあいを深め、地域の絆を感じてもらおうと同センターが毎年12月に行っているもの。
今年は、武石地域総合センターで弁当を仕分け後、事前調査で希望のあった91世帯に地区の13人の民生委員が手分けして弁当を届けた。
余里地区を担当する民生委員の桜井照子さん(70)は、13世帯を担当。
村口栄子さん(85)とは、近所同士のつながりがあるといい、桜井さんの「お弁当を届けにきたよ」の明るい呼びかけに「嬉しい。夕飯にいただきたい」と顔をほころばせた。
桜井さんによると、独居の高齢者が比較的多い余里地区では、毎年の配布を心待ちにしている人も多いという。
「待っていてくれるので、嬉しい気持ちで配らせてもらっている。自分で作るおかずと違うものが入っているせいか、楽しみにしている」と話していた。
同センターの配食活動は20年以上前から実施。
平成23年からは配布対象を1人暮らしの高齢者に絞って行っている。
事業費用は、赤い羽根共同募金でまかなうものの、同センターでは募金額が年々減少していることを懸念する。
志摩芳夫センター長は「お弁当を配達しながらふれあいを深め、元気な様子を確認するのも目的の一つ。弁当を食べて、よいお年をお迎えいただきたい」と話す。