【看板の除幕式であいさつする香山会長(右)】

 

 

【「腰越ふしぎ発見探検ガイドマップ」】

 

 

【関係者の記念写真】

 

【除幕】

 


 上田市の住民有志がつくる「腰越村記録の会」は、国道152号線に架かる腰越橋のたもとに腰越地域の寺社や戦国時代の山城跡、景勝地などを”鳥瞰図(ちょうかんず)”で紹介する看板を設置。

 3日に除幕式を開いた。

 

 同会は地域の歴史を多くの人に知ってほしい―と名主や神主だった家に伝わる古文書1500点余をひもといて腰越の歴史を研究。

市のわがまち魅力アップ応援事業を活用して、住民対象の講演会やガイドマップ作りに取り組んできた。
 

 看板は横3・6m、縦1・2m。

看板の下にはガイドマップを入れたポストを設置し、訪れた人が自由に持ち帰ることができるよう配慮した。
 

 鳥瞰図からは繁倉地籍の依田川頭首工で取り入れた用水が東塩田地域のため池に送られていることなどが見て取れる。

深山地域に伝わる「一龍三体の伝説」の舞台となった「柳切(やなぎり)」などの地も示した。
 

 腰越自治会の副自治会長、斉藤三十四さん(72)は「地元の住民でも知らなかったことはたくさんあり新たな発見がある。故郷の素晴らしさを再認識するきっかけになりました」。
 

 この地域で生まれ、育った香山知加子会長(72)=同市古里=は「腰越は豊かな自然がいっぱいで、歴史が色濃く残っている。腰越の魅力を子どもから大人まで多くの人に知っていただきたい」と期待する。
 

 同会は今後、研究の成果を冊子にまとめて自治会の全戸に無料配布する計画。

 

 A4判、140ページを予定し「分かりやすくて見て楽しく、訪れてみたくなるような冊子にしたい」と意気込んでいる。