【千野さんの三角べらで筋をつける
技術を見る参加者】
上田市丸子公民館は、地元の文化を再現する職人の技術を広めたいと「文化をたのしむ講座」をシリーズで行っている。
第1回は、今年10月に「五感で味わう和菓子講座」を開催。
好評だったため2回目も同テーマで11月27日、丸子公民館で開催した。
講師は上田市の千野菓子店、千野雅芳店主(52)が「和菓子と季節の関係」をテーマに講演と実演を行った。定員の15人が参加。
千野さんは「日本の季節を楽しむ花鳥風月をデザインした上生菓子は、練り切りを使って細工する手の込んだ生菓子。季節を反映したテーマがあり、想像力をかきたてるような物語を織り込んでいる。『菓銘』は耳からストーリーを感じてもらう重要な要素。ぜひ注目してほしい」と話した。
講演のあとは、菊の花の上生菓子を実演した。
餡を丸め、三角柱の形をした木製のへら「三角べら」で筋をつける繊細で鮮やかな技術に、参加者は食い入るように見入っていた。
参加した上田市の佐久間愛さん(39)は、娘で高2の璃さんと参加。
「和菓子に興味があって参加した。とても楽しみ」。
同市中丸子の池谷紗英さん(小3)は母親と参加。
「上生菓子が大好きで粘土で作っている」と話していた。
なお、シリーズ3回目も同テーマで24日に行う。
受け付けは21日から(初回の人に限る)。
(電話)0268・42・3147(同教育事務所・永井さん)