【切り絵を展示した室賀さん(右)と
姉の羽田さん】
上田市中野の室賀隆廣さん(70)は30日まで、東御市和の喫茶・ギャラリー茶楽庵で「切り絵の作品展」を開いている。
童謡や唱歌、百人一首などを題材に制作した切り絵80点余を展示。
「春が来た」の歌には残雪の山を背景に、ツクシを摘んで遊ぶ子どもを描いた。
わらぶき屋根の家で囲炉裏を囲む「里の秋」は郷愁を誘う。どの作品にも笑顔の子どもたちが描かれており、来店客らを楽しませている。
室賀さんは闘病しながら制作活動を続けている。
「口ずさんでいると自然に浮かんでくる情景を作品にした。制作中は他のことを何も考えないから救われる」。
姉の長和町和田、羽田恵美子さん(73)は「切り絵は弟の生きる張り合い。優しくて温かく、ほっこりする作品なので、多くの人に見ていただきたい」と話す。
水、木曜日は定休。
展示時間は午前10時半から午後4時半。
(電話)0268・62・2414(茶楽庵)