【番組撮影をする小岩井さん】

 

 

 

 

 「作り手だからこそ届けられる声がある」と語るのは、YouTubeチャンネル「伝統工芸士リョウマ」を運営する上田市上塩尻の小岩井良馬さん(46)。

 このほど、YouTubeで情報を発信する47都道府県のクリエイター101人に選ばれた。

 県内は小岩井さんを含め4人。

選出者のチャンネルは「YouTube101のストーリー」として、公式チャンネルで全世界に発信される。
 

 上田紬の織元で、小岩井紬工房の3代目、良馬さんがYouTubeを始めたのは2年前。

「敷居が高いと思われている伝統工芸を身近に感じてもらいたい」と、投稿を開始。

 家業のかたわら、週1回のペースで番組を撮影し、自ら編集する。

 チャンネル”登録者3900人”を超える。


 番組内容は「着物に関する豆知識」「洗濯時に気を付けたいこと」

「5分で着られる着付け術」など。

堅苦しい、難しいと思われがちな内容を作り手目線でわかりやすく伝える。着物の柄に合わせた帯のコーディネート法なども紹介。

「着物は昔の日本人の普段着で日本文化そのもの。着物をまとう楽しさを知ってもらい、着物文化のすそ野を広げたい」と話す。

 今後は、県外の呉服店を訪ね歩き、作り手の現場の声も届けていきたいと抱負を語る。
 

 小岩井さんは「伝統工芸の作り手も発信していく時代。作り手が自分の言葉で発信することで伝わるものがある。その先駆けになっていけたら」と話す。
 

 YouTube101のストーリー「伝統工芸士リョウマ」のページは、