【収穫体験をした神科第一保育園年長児】
上田市金剛寺の住民有志が協力する神科第一保育園(尾嶋美保子園長)のヤーコン栽培で、今年も年長児約30人が収穫を体験した。
平成17年以降、遊休荒廃農地解消を目的にヤーコンを栽培。
同園児に毎年、種イモの植え付けや収穫など農作業体験の場を提供している。
この日は、約80坪の畑に植えられたヤーコン60株の収穫に挑戦。
園児は、根を掘り起こした状態の株から、大きくなったヤーコンをもぎとった。
園児は「でっかいのがとれたよ」と大喜び。ボランティアで参加した住民に「おじさん手伝って」と声をかけながら楽しみ、200㎏のヤーコンを収穫した。
収穫に参加した、管理栄養士の宮澤有理菜さんによると、ヤーコンは、フラクトオリゴ糖や食物繊維を豊富に含有。
腸内のビフィズス菌を増やし、腸の機能を整える健康野菜として注目されており、きんぴらごぼう、サラダ、天ぷらなどに調理するとおいしく味わえるという。
住民有志の代表を務める倉島今朝松さん(73)は「最近は子どもの元気な声が聞けなくなった。今日は楽しくやっていて、若さをもらった。これからもできる限り続けていきたい」と話した。
金剛寺地区で収穫したヤーコンは、市内小中学校の給食の食材として利用されるほか、焼酎に加工。
市内の酒店や直売所で販売している。