【犀の角で行ったワークショップ】
【紙芝居を読む月影さん】
子どもや若者を対象にした地域のクラブ活動「うえだイロイロ倶楽部」はこのほど、宝塚娘役元トップスターで上田市出身の”月影瞳さん”を講師に招き、同市中央2の民間文化施設、犀の角でワークショップを行った。
同倶楽部は、障がい、アート、地域の居場所、演劇等、市内外で活動するNPO法人と社団法人で組織する「のきした」が運営。4月設立。
誰もが生きづらさを感じる「コロナ禍」のなか、緊急で泊まれる家や無料食堂など、ともに働き「場」を共有しようと始まった。
東信地域の6歳から18歳を対象に、犀の角や上田映劇などで週1回、午後5時から7時までの「放課後」に活動している。
この日は、小中学生16人と大学生ボランティアが参加。
月影さんが講師となり室内ゲームのほか、紙芝居で楽しんだ。
紙芝居の題目「食べられたやまんば」(松谷みよ子作)で月影さんは、登場人物の声音を変えて熱演。
子ども達は臨場感ある読み聞かせに、思わず引き込まれていた。
宝塚ファンという母親の影響で参加したという中学生は「声がきれい。かっこいい」と目を輝かせ、紙芝居には「目を閉じて聞いていても、物語が想像できた」と、うれしそうだった。
月影さんは「想像力が膨らむ紙芝居をどんどんやることで、日常の表現力も豊かになる。子ども達の成長に少しでも携われたならばうれしい」と話していた。
企画した(一社)シアター&アーツうえだの荒井洋文代表は「宝塚トップの経験を持つ月影さんは、上田出身の貴重なアーティスト。この出会いに刺激を受け、将来に夢を持ち、文化の担い手に育ってくれれば」と語っていた。
同倶楽部では今月、詩人で釜ヶ崎芸術大学の上田假奈代さんと、写真家で冒険家の石川直樹さんを講師に迎える。
入会金や参加費など詳しくは(電話)0268・71・5221
火曜日から金曜日、午後1時から同7時
事務局 シアター&アーツうえだまで。