【青と黒のまだら模様が美しい

マダラヤンマなどの写真が並ぶ】

 

 オオルリシジミやヒメギフチョウ、マダラヤンマなど個体数の減少が著しく”絶滅が危惧されるチョウやトンボの生態”を紹介する「写真展」が上田市天神3、市立美術館のアトリエで開かれている。

 11月1日まで。
 

 希少昆虫の環境保護活動に取り組む堀修さん(71)=東御市和=が活動を通して知り合った写真仲間4人に呼びかけて初めて開催。

 

 テガタチドリに吸蜜するミヤマシロチョウやマダラヤンマが羽化する様子を伝える連続写真など東信地域で撮影した50点余が並ぶ。
 

 浅間山系ミヤマシロチョウの会長、花岡敏道さん(64)=同市田中=は「ミヤマシロチョウは県内では烏帽子岳山頂と湯の丸高原にしか生息しておらず絶滅に瀕した状態。地球温暖化の影響で、加速度的に生態系が変わってきているのを感じている」。
 

 上田市塩田地域のため池に生息するマダラヤンマの写真を展示した堀さんは「トンボは水中にいた幼虫が(羽化して)一気に成虫となって空を飛ぶ、その大変身ぶりが魅力。絶滅を危惧される昆虫が今後も生き延びていかれるよう、環境を守っていこうとアピールしたい」と話す。
 

 入場無料。

 展示時間は午前9時半から午後5時(最終日午後4時)。