【紙芝居フレームと青木さん】
ちぃチャンこと青木智恵子さん(86)は、上田市長瀬出身の落語家、立川談慶師匠の母親。「ハローちぃチャン」の愛称で紙芝居を読み聞かせたり、時には談慶師匠の寄席の開口一番を務めるなど生き生きと人生を送っている。
青木さんは上田市出身。33歳の時に、そろばん検定試験1級に合格、34歳で「長瀬そろばん教室」を開塾。
以後50年以上そろばん教室の先生として地域の子どもらを導いてきた。
今でも現役の先生として小中学生や保護者らに教えている。
紙芝居は6年前、上小そろばんコンクールで空き時間ができてしまい、子どもたち200人ほどが集まっていたので「何かやってもらえないか」と言われ、紙芝居をした。これがきっかけとなって始めることになった。
上田染谷丘高校時代、演劇部に所属、その時の経験が生きた。
地元の福祉施設や小中学校、警察署などで行うほか、東京の浅草東洋館でも公演し、喜ばれている。
紙芝居は主に「赤松小三郎」や真田氏を題材にした上田商工会議所女性会が制作した「守れ我らの上田城」など地元を題材にしたものが中心。参加者により「金色夜叉」や「姥捨て山」、時には特殊詐欺被害防止なども。
談慶師匠は今年、立川流入門30周年となる。記念して12月5日、独演会を上田市の上田映劇で開く。
智恵子さんは、ここで紙芝居を披露したり、上田電鉄別所線が”今年100周年”を迎えたのを記念して昭和29年の別所線の歌(川西支部の歌)を披露する。