【ニューノーマル部門大賞の信州ハム】

 

 

【SDGs部門大賞のコムパックシステム】

 

 

【名工・匠部門大賞の上田日本無線】

 

 

 上田商工会議所工業部会は22日、上田地域産業展2021のオンライン開幕を記念し「うえだ ひと・もの興しの紡ぎ手」表彰の表彰式を開催した。

 「ポストコロナ」を見据え、積極的なアクションを起こしている事業所を表彰するもの。

 

◆今年は3部門で募集が行われ 

 ・ニューノーマル部門大賞に

  信州ハム㈱=上田市下塩尻=の「『サキベジ』による健康経営の推進」

 ・SDGs部門大賞に

  コムパックシステム㈱=同秋和=の「SDGsに貢献する紙製什器等の開発」

 ・名工・匠部門大賞に

  上田日本無線㈱=同踏入=の「匠の技で医療用超微細加工を量産化」の取り組みが選ばれた。


 このうち、信州ハムの取り組みは、働き盛り世代の健康を維持しようと、社員食堂の定食にサラダを採り入れて先に食べる「サキベジ」と、1日7000歩のウォーキングをコミュニケーションを図りながら行うもの。

 長野県の健康づくりの活動「信州ACE(エース)プロジェクト」にも参加している。

 清水輝元さんは「仕事の質が生産性向上につながる」とし、「社員の健康を守るために、活動に徹していきたい」と話した。

 


 SDGs登録制度の認定を受けているコムパックシステムは、今春、県立美術館で開催された展示イベントの陳列用紙製什器に、同社開発の資材を提供した。

 神野平さんは「包装材として活用してきた段ボールの可能性を追求し、SDGsに貢献できる商品の開発につなげていく」と話した。
 

 

 上田日本無線は、メディカル事業の製品として、超音波画像診断装置の生産現場で、熟練社員が約80ミクロンという極細ケーブルを、等間隔でハンダ付けする様子を動画で紹介した。

自動化が難しく「手先の器用さ、集中力が必要」といい、スキルを継承するために、独自の社内研修や検定制度を採用している。

 春原武彦さんは「お客さまの超小型化、量産化、低コスト化にチャレンジマインドで応えていきたい」と話した。
 

 表彰式では、産業展の見どころも紹介。

今年は47の企業、団体が参加。出展社が自らのページを更新するシステムを採用したため、いつでも最新の情報を確認できるという。

上田地域の工場や観光施設を体験できるVR(バーチャルリアリティ)映像、ドローン講習会の自動運転の模様を撮影したコンテンツの配信、日本遺産や発酵食品に関する観光情報などもオンラインで発信していくという。