立岩氏のまちづくりは「町民が主役の町、町民が輝き活躍できる町、透明でガラス張りの町」などを掲げる。
「住民に丁寧に説明し、丁寧に実現していきたい」としている。
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任期満了に伴う長和町町長選で、立候補を表明している2氏は、それぞれ政策を発表している。
町長選は26日告示、31日投開票。
2氏は政策発表順に、新人で東京農業大学名誉教授の立岩寿一氏(68)=無所属、古町=と現職で4期目の羽田健一郎氏(75)=無所属、和田=。
それぞれ目指すまちづくりの方針を掲げ、大きな複数のテーマと種々の具体的な項目で政策を説明。
人口減少社会における地方創生や子育てなど地方の課題解決を重視する方向性は同じだが、アプローチに違いがある。
一方、多選や財政の評価について、両陣営で見解が真逆となり、住民の判断が問われる。
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町民の声が届く行政、首長の長期在職の弊害、人口減少が進むなかでの町の維持、町の財政破綻の懸念─など、町民の要望や意見をもとに政策をまとめた。
見直すべきところを大胆に見直し、伸ばすべきところは大胆に伸ばして実現につなげるとする。
立岩氏がアピールする自身の強みは、大学教授時代から多くの地域活性化や地方再生に関わり、省庁・行政・公的機関の検討委員、専門委員などの経験がある点。
官庁や自治体職員などとも交流を重ね全国に人脈が広がったとする。
分析力、企画力、実現力、検証力は町づくりに生かせるとし、行政施策を検討し修正することが大切と主張する。
【政策の大きなテーマ】
▽町民が主役のまちづくり(町のことは町民に聞き、町政のことは町民に問う)
▽医療・福祉の充実と安心して暮らせる町づくり(安心・安全なまちづくり)
▽子育て支援・教育の充実(高齢者と子育て世代・子どもたちが共栄する町づくり)
▽将来につながる行財政をつくる(長和町を将来に残す)
▽地域を維持する人口対策の充実(多様な人口対策で地域を維持)
▽産業対策の充実(地域産業を守る)。
【テーマに基づく具体的な取り組み】
▽町民との懇談会定期化
▽「事業検証・評価制度」創設や町長公約評価を実施
▽依田窪病院の組織・経営改善計画、医師確保
▽交通弱者や買い物困窮者支援のための交通体系の充実
▽結婚から子育てまでを一貫して支援する「長和モデル」
▽大学との連携協定を拡充、活用し、文科省などと連携した大学など進学支援
▽地域経営手法の採用
▽町長給与削減
▽移住定住促進係や地域コーディネーターの創出、若者起業支援、生活就職支援、I・Uターン支援など人口対策
▽トップセールスによる町内活性化、リモートワーク推進、産業活性化の仕組みづくり
▽脱炭素化地域社会、持続可能な地域社会に向けた、新規産業へのチャレンジを支援─など。
【このほか町政に関する考え】
▽財政について、財政調整基金残高や地方債残高などから財政体制を疑問視。交付金活用などで歳入を増やしながら、改善策を実行する考え
▽スキー場は、最低限必要な基盤整備をした後、将来的な自立や完全民営化を目指す。