【稲刈りをする武石小児童】

 

 

 上田市上武石の武石小学校(竜野正英校長)の5年生26人はこのほど、児童みずからが名付けたコシヒカリ「武光米」が実りの季節を迎えたことから”稲刈り”を行った。


 学校田で行われた稲刈りには、JA信州うえだ青年部、同よだくぼ南部地区事業部武石支所、児童の保護者ら、約20人が参加した。


 親しみをこめ、児童から「お米師匠」と呼ばれている青年部の柿嶌洋一さん(41)は「食農教育の授業」で講師を務めている。

食の調達や提供に関わる家族の存在や「おいしさ」の基準は家庭や個性で異なることについて学びを深めてきた。

 

 その中で、米づくりの目標を「大きくておいしいお米にする」と定め、稲の植え方などを工夫してきたという。


 青空の広がったこの日、柿嶌さんは「でっかい粒になったから、稲が寝てしまいました」などと話し、たわわに実った理想通りの米の出来栄えを児童と一緒に喜んだ。


 児童は鎌を手に、稲をザクザクと刈り、はぜかけを体験。

 近藤花音さん(11)は「楽しい。みんないるから疲れない」。

 上原幹大さん(同)は「食べたらすごくおいしそう」と笑顔で話していた。
 

 収穫米は今後、JA施設の粗選機で大粒だけを選別。

収穫祭として”学校給食で味わう”ほか、児童自らが販売するイベントも計画していくという。