【揮毫する両角さん】

 

 

【書き上げた「澄心静慮」】

 

 

 

【現在の安土幕】

 

 

【見事な筆さばき】

 

 

 上田市弓道協会(倉島康示会長、約100人)は上田城跡公園弓道場に掲げている「安土幕」を新調した。

 このほど上田市の書道家・篆刻家の両角喬男(閑堂)さんが「揮毫(きごう)」を弓道場で行った。


 的場は幅30mほどあり、安土幕は的場の上部に掲げる横断幕。雨風に当たるため傷むことから3、4年に1度のペースで新調している。

 

 弓道協会では両角さんが会員(錬士6段)のため、毎回、揮毫を行っている。

 直筆の安土幕は珍しいという。
 

 両角さんは88歳の誕生日を迎えたばかりで、今回は、新調する期間を倍に延ばそうと、幕に使う生地をこれまでよりも厚く丈夫なものに変更。

 

 今回の文字は「澄心静慮(ちょうしんせいりょ=心を澄まして物事を静かに考える)」。

 現在、掲げている幕は草書体の「謹禮崇徳」で、平成29年11月に揮毫し、翌年1月から掲げた。


 揮毫では協会の倉島会長ら関係者が集まり、布のしわを伸ばすなど準備を行った。

 

 揮毫開始の式で、倉島会長は「秋晴れに恵まれ、揮毫にふさわしい日になった。両角先生におかれましては、この日に向けて体調を整えて臨まれていると思う。よろしくお願いします」とあいさつ。

 

 両角さんは「4年ぶりの揮毫。安土幕は大きな布地のため失敗が許されない。心を込めて揮毫したい」と語り、筆を執った。
 

 両角さんは通常よりも濃厚な墨を使い、しっかりとした筆運びで、楷書に行書を交えたどっしりとした文字に仕上げた。

 腰に疾患を抱えながらも、それを感じさせない雰囲気だった。

 幕の右肩には、朱墨の篆書体で印のようにして「弓禅一如」と書き入れた。
 

 新しい安土幕は来年1月3日の射初めから使用する予定。