【稲刈りする田中小児童】

 

 

 

 東御市立田中小学校(寺島努校長)の5年生29人はこのほど、同市常田の水田で稲刈り実習を体験した。

 同区の農家ら9人が指導にあたった。
 

 児童は、米作りを楽しみながら学ぼうと、春の田植え以降、年間を通じて学習している。この日は、育てたモチ米の稲が収穫期を迎えたことから、自分達で稲を刈り、はぜかけまでを体験した。


 自宅周辺に田んぼがなく、稲刈りが初めてという児童が多く「普段、食べる米がどういう風になっているか知らなかった」「稲を持って鎌で刈るのは、思ったより力がいる」と驚いた様子。

 

 刈り取った稲を、ワラやヒモで縛る場面では「束ねるのが大変。難しくて疲れた」と、苦戦しながらも一生懸命取り組んでいた。
 

 引率した中曽根力教諭によると、児童は授業で農業を学習。

庄内平野などの大規模農業については学んだものの、市内の小規模な兼業農家を知るのは初めて。

 「日本人に愛されている米作りを、食料自給率の問題や、農業人口の高齢化、担い手不足など様々な側面に興味を広げていきたい」といい、児童が東御市から農業を見つめる手がかりになることを期待する。


 今回の収穫量は、2俵半から3俵ほど。2週間後に脱穀を行う。

 

 今後、感染状況を見ながら収穫祭を計画。「調理して味わいたい」と話している。